artgym| 社会人のためのデッサン・デザイン・アートスクール

大人のためのアートスクール。

Study_of_a_Tuscan_Landscape

レオナルド・ダ・ヴィンチは「最後の晩餐」や「モナリザ」など誰もが偉大な芸術家として知る存在ですが、実は「文学・物理学・植物学・解剖学・建築・土木・自然科学」などあらゆる分野で科学者・技術者として功績を残しているまさに万能の天才でもありました。同じルネサンス期の有名人としてミケランジェロやラファエロが挙げられますが、仕事を一途にこなすミケランジェロ、社交界の華であったラファエロと比べてダヴィンチは仕事よりも自身の「探究心」を第一に考えるタイプです。

その中でも特に興味を持ち、生涯にわたって研究したのが「水」でした。自然観察に徹し、それを解読して描かれたドローイングは絵画や彫刻よりもはるかに多く、数千点と言われています。「水は自然を動かす運転者である」という言葉のとおり、彼は地球上の「水循環」を世界で最初に説明した科学者としても知られています。「川の水は海から来るのではなく、雲から来るのだ」こちらもダヴィンチの言葉ですが、自然に対する彼の大きな視点を表すものでしょう。

そして徹底した観察から「水の恐ろしさ」にも当然目が向けられました。物事の形や美しさだけではなく、いろいろな側面を捉える事が本当の「知る」事や「「見る」事なのかもしれません。「水」の本当の姿を知ったからこそダヴィンチは流速計や湿度計など、「水」を定量的に計る器具を発明したり、マルテザーナ運河の設計、アルノ川水路開削計画に携わることができたのでしょう。